新春講演会&賀詞交歓会

夕方から商工会などが主催する新春講演会に参加しました。講師はテレビなどでおなじみの金美齢さんで『日本再生』をテーマにお話をいただきました。日本に活気を取り戻すには、日本人が自分たちにできることをまず率先して行うことが大切でその方法は①お金を使うこと(プールしてキャッシュフローを止めない) ②メイドインジャパンに回帰する(国内生産を活性する) ということでした。そして「少子化」の原因のひとつとして家族の崩壊があるが、「人間関係はわずらわしい」ということを前提に意識を変えていくことで「少子化」をとめることはできる。もうひとつの懸念となっている「高齢化」は止める必要がなく「地域、家族」のつながりを深めることで良い社会を作ることはできるとのことでした。また台湾出身である(すでに日本に帰化されています)ご本人の見識からも「日本はすばらしい国」であることを強調されておりました。

日本の歴史を語る際に「戦前・戦後」を主軸にすることが多く、韓国、中国などでは一部の反日的な言動を大きく報道する傾向がありますが、台湾や東南アジアでは親日が大半で、現地で行った日本の貢献に対して尊敬をされています。私はこのような事実を日本人がもっと正しく理解し、国際社会において日本がいかに貢献してきたか、感謝されているか、また期待されているかを認識することで自ら喚起する力にしていく必要もあると思います。また日本の歴史は近代史のみではなく、もっと深く日本の文化・伝統は古の時代より培われてきたものです。近代までの「日本らしさ」は日本人のDNAに刻み込まれているものであり、それを見てきた海外の人達はそこから繁栄する国家の基本を学ぼうとしています。台湾では「日本精神(リップンチェンシン)」と呼び、かつて台湾にやってきた日本人が持ってきた「清潔」「公正」「勤勉」「信頼」「責任感」「正直」「規律遵守」「滅私奉公」などの価値観を総称しています。ぜひ子どもたちが歴史を学ぶ際にはその目的(時刻の歴史を学ぶべき本当の理由)を正しく理解し、日本に生まれたことを誇りに思っていただきたいともいます。戦後の日本の繁栄は経済力・技術力に対する自信から生まれました。経済や技術は常に競争で良い時もあれば悪い時もあります。そのようなものに一喜一憂するのではなく、日本が不変的に持ち続けることができる日本の魅力「歴史・文化・伝統」に誇りを持ち、そのプライドの上に様々なものが乗っていくことで更なる日本の繁栄が生まれると思います。今回の金美齢さんの講演を拝聴しながらこのようなことを考えていました。ありがとうございました。

金美齢ホームページ

http://www.kin-birei.com/